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スタッフ
中山 康二郎

サービス管理責任者 中山 康二郎

どのような仕事をしているのか教えてください
私の仕事はサービス管理責任者になります。
サービス管理責任者の役割としては、一人ひとりに合わせた支援課題をどうやって解決していくかという計画書を作るのがメインの仕事です。その計画書を個別支援計画と言います。
その中で入居者さまにどんな課題があるのかなど、日々の支援で考察していきます。その上で、その課題をクリアしていくための日々のスケジュール、行動ルールを決めて入居者さまがどう過ごすかという計画書を作っています。

また、ご家族にも安心していただくために、個人支援計画をもとに、「こういう支援を進めています」と、その計画書の説明などもおこなっております。
計画書は、相談支援員さまに大枠の計画を作っていただきます。内容としては、生活の場面ではこういう支援をお願いします、日中の仕事の場面ではこういう支援をお願いします、ご家族はこういうフォローをお願いします。のような、概要レベルでの計画の指示になります。

それを元に、私の方でさらにその計画を細分化し、具体的な取り組みを決め、実行していくというのが個別支援計画になります。
入居者さま一人ひとりに個人支援計画を作るので大変な時もありますが、決めた取り組みが実行できた時や、達成できた時のやりがいはとても大きいです。
らしくに携わることになったきっかけを教えてください
元々、障がい者グループホームの運営に携わりたいと考えていました。

私は大学生時代、障がい者系の施設で働いてました。大学を卒業した後は、精神障がい系のグループホームの支援員・ヘルパー・非常勤をやっていたりしました。
その活動をしながら、精神保健福祉士の通信の専門に通っていたので、日中は仕事をして、夜は課題に取り組んだりしてましたね。

大学を卒業してから2〜3年で国家資格を取得し、その後に知的障がいの方のデイサービス(生活介護)に正社員として4年半ほど勤務していました。

以前から障がい者支援に関わりがあったことから、今の会社に入りたての頃は、高齢者施設の管理者となり、その後、放課後等デイサービス ココノワの立ち上げに携わりました。
障がい者と関わっていく中で、ご両親が亡くなった後の本人の生活の送り方が、障がいの分野での問題だと感じました。特に、ご老人のデイサービスや放課後等デイサービスでは、日中に通う施設にいた時にすごく考えましたね。その子たちの親が事故や病気、老衰などで亡くなってしまった場合に、どうするんだろうと常に考えていました。

このような状況は社会でも問題視されていて、5080問題といわれています。子どが50歳になれば親は80歳になってしまっていて、親が介護を受けることになってしまう、または不慮の事故によって子供の面倒を見れなくなり、病院などの施設に入院せざるを得ないという問題が発生しているんです。
治療の必要がないのに、もっとできることはあるはずなのに、入院せざるを得ない。だからこそ、グループホームはそういった事情の、障がある方たちの受け皿となってきます。

前職の時に、実際に入居者ご本人は30歳手前で、ご両親が60歳ぐらいの方がいらっしゃいました。
その方のご両親は心臓発作で亡くなってしまい、今まで通り生活介護を利用したいけども、家がない。そんな状況から、入所施設に入らざるを得ない状況になってしまいました。
入所施設は、症状がかなり重度の方が行くところであり、私としては、そこにいくのはもったいないなと考えていたんです。
当時もグループホームはあったんですが、数は少なかったんですよね。だからこそ、グループホームがもっとあれば、こういった方の受け皿になれるのになと考えており、その想いが実現したのが、らしくでした。
働く上で大切にしていること、心がけていることを教えてください
障がい者だからとか、こういう人だからという先入観は抜きにして、入居者さまに寄り添って、課題を解決していく支援をしています。
ノーマライゼーションという考え方があるんですけれども、それは「障がいがあっても健常であっても権利は一緒」という考え方をしています。
人として生きていく上で、「やってはいけないことはやってはいけない」ですし、「やらなきゃいけないことはやる」ことが大切だと考え、一人の人間として伝えるようにしています。
今後の目標を教えてください
一人でも多くのご入居者さまが、らしくから巣立ち、一人暮らしができようになっていただくことが目標です。元々グループホームは、自立して成長をするための場所なので、それを一番に望んでいます。

一人暮らしができるようになったということは、その分、できることが増えたという証明になります。それは、自分で自分をコントロールができるかどうかが大きいと思うんです。
世話人や支援者がいない中でも、決まった時間に起きて、決まった時間に仕事に行けるなどの暮らしを送っていけるようなレベルになれば、グループホームから巣立っていけるのではないかと思います。
らしくに興味がある方へメッセージをお願いします
とにかく、まずは遊びにきてください!
らしくでは、入居者さま個々に対応しているので、安心して任せていただきたいと思います。
相談員さんや入居者さまのご家族さまから「対応がていねい」、「ここまでやってくれるところはありません」などというの声もいただけている実績があります。

先日、こんな見学の方がいらっしゃいました。
息子を入居させることを検討しているけども、「まだ教育しきれていないから離れがたい」、「私が世話してあげなきゃダメなんだ」と悩まれていました。その悩みは、預けることへの不安からきているのだと思います。

ご両親が実際に80歳になって、ご子息が45歳前後で、ご両親の老化や他界によりご子息の世話ができなくなってしまい、グループホームに入られるというパターンの方が多くいらっしゃいます。
今まで自宅で自由に過ごしていた環境から、グループホームという環境に急に変わるので、ご本人は自分の思い通りにいかない生活にストレスを抱えることになり、拒否反応やパニックを起こしてしまう場合があります。
そうなると、自立した生活はもちろん、どこのグループホームでも共同生活をするのは難しくなり、たらい回しという結果になりかねません。

これはどのような人にもいえることですが、新しいことや環境を受け入れるのは、年齢を重ねれば重ねるほど、難しくなっていきます。
そのため、若いうちからグループホームに入り、時間をかけて少しずつ慣れておくことをおすすめしています。

らしくでは、その人ができないことを理解した上で、自立するための個人ルールを設定し、一つひとつ乗り越えていくので、安心して任せていただきたいと思います。
何より、入居者さまが親元を離れて生活していける自信をつけていただきたいと思います。

また、日々ご家族さま・相談員さまに対しての情報共有もさせていただいております。
不安なことがあれば、すぐにご相談ください。