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障がい者グループホームの入居条件は?費用、注意点などご紹介

大人になるにつれ、多くの人は親やその他大人たちから自立をしていかなければならなくなります。
しかし障がいを抱える人にとって、そうでない人のようにスムーズに自立をしていくことは困難な場合が多いです。

そうしたときに、必要なサポートを適宜受けながら、徐々に自立した生活を送っていけるよう支援をしてくれるのが障がい者グループホームの役割です。
障がい者グループホームへの具体的な入居条件は何なのか、入居までの手続きや申請方法などについてお伝えします。

入居者にはどんな人が多い?入居時の条件について

障がい者グループホームは、障害者総合支援法が定める「障害者」に該当する方で、身体障害者、知的障害者、精神障害者、難病などを抱える方が利用対象者となります。

また身体障害者の方の場合は、65歳未満であること、また65歳に達するまでに障害福祉サービスを受けたことのある方が対象となります。

障がい者グループホームを利用している人の中には、入居しながら職場に通う人や、ほかの障害福祉サービスを利用している、たとえば一般企業で就職する過程を支援する「就労移行支援」に日中は通う人や、その他地域交流や社会活動を行う人など、非常にさまざまな利用者が存在します。

しかし、障がい者グループホームによって受け入れている利用者は多少異なる場合があるので、気になるグループホームがある場合には直接問い合わせてみることをおすすめします。

入居時にかかる費用について

肝心の費用についてですが、基本的には以下のような内訳となっています。

  • 障害福祉サービス利用料
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 食費
  • その他生活費(自治会費、新聞費など)

上記のように、「障害福祉サービス利用料」以外には、基本的には一般的な生活を送る際と変わらない生活費がかかります。

障害福祉サービス利用料とは、障害者総合支援法が定めるサービス利用料で、全額負担ではなく、入居者は原則1割負担となっています。この金額については前年の世帯収入(18歳以上の利用者とその配偶者の収入)にあわせて自己負担額の上限金額が設定され、上限金額以上の支払いが生じることはありません。

具体的な金額については、地域、また同じ地域でもグループホームによって大きく差があります。目安として大体2〜4万円程度が一般的ではありますが、あくまでも参考程度に考えておいてください。基本的には、家賃は一般住居よりも安く設定されていることが多いです。

また障がい者グループホームの利用者は、一定条件を満たせば全国統一で1万円の家賃助成を受けることができます。他にも市区町村単位で独自の助成金を設けている場合もあります。ぜひお住まいの地域ではどうなのか、一度確認してみることをおすすめします。

より詳細な全体料金に関しては、お近く、または気になるグループホームに直接問い合わせてみてください。

申請に必要な手続きや必要書類について

ここからは、具体的な申請方法について解説していきます。

必要書類について

他福祉サービスの多くは、一度自治体での手続きを介する必要があったりしますが、障がい者グループホームの場合は自治体の経由なく個別でそれぞれの施設へ入居の希望を提出します。しかし、上述の通り「障がい者」である証明が必要であるため、事前に障害者手帳の取得は必要となってきます。

障害者手帳には、「身体障害者手帳」「精神障害者福祉保健手帳」「療育手帳」があります。保有する障害者手帳の種類によって、適したサービスが受けられたり、費用の援助などを受けることができます。

なかには申請に時間がかかったり、すでに保有している方でも更新が必要になったりする場合があるので、事前に準備しておくことが重要です。

手続きについて

01.障がい者グループホームを探す

まずはネットなどで、お住まいの地域にある障がい者グループホームについて調べてみましょう。

自治体の障害福祉窓口や相談支援事業所などに問い合わせて、障がい者グループホームを利用したい旨を伝えると、どのような施設があるのか、また空き状況などをチェックして教えてくれます。どのように探せば良いのかわからないという場合は、まずは相談してみることが大切です。

02.入居希望のグループホームで相談・面談を行う

気になる障がい者グループホームを見つけたら、面談を行い入居条件を満たしているか確認する必要があります。面談では障がいの重さや必要な支援、理想とする自立の状態についてスタッフと話し合います。

自立支援をよりスムーズに行うためにサービス等利用計画を作成したり、利用規約の確認などが行われます。

03.見学や体験入居を行う

入居時のリアルな生活を知るためには、やはり内部を見学することが一番重要です。パンフレットやホームページの情報だけでは実際とはイメージが大きくかけ離れてしまう、ということもあるので、後悔しないためにも入居前にはなるべくリアルな生活風景を見る機会をつくることが大切です。

04.直接契約をし入居する

契約が成立したら、必要なものをまとめて入居します。

障がい者グループホームへの入居手順は基本的には上記のようになります。しかし、施設によって面談の回数が異なったり、見積もりの相談に時間がかかる場合もあります。

障がい者グループホームへの入居は、自治体が審査するものではなくそれぞれの施設と直接契約するものなので、契約書に読み忘れがないか、確認漏れがないかなどしっかりとチェックするようにしましょう。

事前見学について

多くの施設の場合、事前見学は可能です。なかには、入居体験ができるところもあります。

ちなみにらしくでは、本入居前に2〜10日間程度体験入居をすることができます。これにより、入居後の生活をより具体的にイメージしやすくなります。連続して1週間入居したり、2泊3日の短期入居を体験してみたりと、個人に合った体験スタイルを選ぶことができます。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

ミスマッチやトラブルを事前に防ぐために、施設内見学は必ずしておくことをおすすめします。

入居期限について

基本的に入居期限というのはありません。ですがグループホームによっては期限が定められていたり、更新料が必要になってくることもあります。

また、精神障害者を主な利用者としたグループホームの場合、自治体によっては入居期限がない「滞在型」と、入居期限を原則3年とする「通過型」の2種類を設けている場合もあります。
このように、施設によっては利用期限や更新料がかかる場合があるため、後で知らなかったとならないよう事前にしっかりと確認し、数年間の費用などの目安をつけておくことが大切です。

まとめ

自身の「らしさ」を知ることで適切な課題やその解決方法を知り、それに対してある程度のサポートが行われれば、障がい者の方でも自立した生活を送ることが可能であるという、その状況を作っていくのが障がい者グループホームの役割です。近年では施設の数も増加し、その種類やサービス形態も非常に豊富になってきました。

だからこそ、パンフレットやホームページなどからの事前情報の取得は重要ですが、やはり見学や入居体験を通して、実際に目で見て肌で感じて、自分にとって過ごしやすい環境であるかどうか、自立するのに適しているかどうかを判断することが一番大切になってきます。

入居を決めてから後悔することがないよう、しっかりと説明を受けて、スタッフ、そして可能であれば入居者の方とのコミュニケーションを通して、多角的な視点から判断されることをおすすめします。

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