Blog

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 障がい者グループホーム
  4. 障がい者グループホームって?初めての利用を検討されている方へ、基礎知識とよくある疑問を解決

障がい者グループホームって?初めての利用を検討されている方へ、基礎知識とよくある疑問を解決

「入居を検討しているけど、どう選べばいいのかわからない」、「自分(または家族)は入居条件を満たしているのか」、「実際はどんな生活を送っているのか」・・・

障がい者グループホームの利用を検討している方は、きっと上記のような疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。
初めての利用となると分からないことも多く、不安でなかなか踏み切れないという人も多いと思います。

そこで本記事では、そんな障がい者グループホームへの不安を払拭するべく、そもそも障がい者グループホームとは何なのか、どんな生活を送っているのか、利用条件や働いているスタッフについてなど、基本的な部分について分かりやすく解説します。

障がい者グループホームって何?

障がい者グループホームは、その名の通り、障がいのある方が世話人などから日常生活の支援を受けながら共同生活を送る社会福祉施設のことです。

またあまり知られていませんが、一言に障がい者グループホームといっても、実際には大きく分けて以下4つの種類があります。

介護サービス包括型

夜間や休日などに介護サービスを必要とする人のためのグループホームです。生活支援員や世話人から食事、入浴、排せつなどの介護サービスを受けることができます。

4つのタイプの中で、事業者数・利用者数ともに最もポピュラーな形態です。

外部サービス利用型

夜間や休日を主に、相談対応や家事など日常生活上のサービスがなされます。グループホームの職員ではなく、委託契約を結んだ介護業者によりサービスが提供されるのが介護サービス包括型との違いです。比較的障がいの程度が軽い利用者が多くなっています。

日中活動サービス支援型

短期入居施設、もしくは24時間支援体制で、夜間休日だけでなく日中の支援を受けられ、相談にも乗ってもらえるなど幅広いサービスが受けられます。

サテライト型

グループホーム近くにある住居で、一人暮らしに近い状態で生活を送れる形態です。住居に近い場所でグループホームの食事やサービス、入居者との交流ができたりと、安心できる環境で日常生活に近い生活を送ることができます。

また、利用できる期間は原則2年間と決まっており、将来本格的に一人暮らしがしたいと考える方におすすめの形態です。

お近くまたは気になる障がい者グループホームがどの種類に当てはまるのか、ウェブサイトなどで確認、していただくか、もしくは確認が難しければ一度直接問い合わせてみることをおすすめします。

老人ホームとどう違うの?

障がい者グループホームとよく混同して考えられがちなのが、老人ホームです。

障がい者グループホームは、高齢者を受け入れる場合は認知症の方を対象としています。認知症の専門知識を持ったスタッフのいる施設で、少人数制で認知症のケアを集中的に行います。また、介護保険制度の「地域密着型サービス」であるため、現在住民票のある市区町村以外のグループホームに入居することはできません。

さらに障がい者グループホームは、ユニットと呼ばれる生活単位で共同生活を送り、1ユニットは5名~9名で、最大3ユニットが暮らす小規模スタイルが主な特徴となっています。

一方、老人ホームは高齢者全般を対象とした施設です。自立している方から要介護の方まで幅広い高齢者を対象としています。施設の形態も、小規模で地域密着型のアットホームなところから、100名規模でホテルのようなサービスが受けられる場所までさまざまです。

また、一言に老人ホームといっても障がい者グループホームと同様にいくつかの種類があり、「入居時自立」「自立~要介護5」「要支援1~要介護5」などに分かれていて、ホームによって受けられるサービス等が異なります。

どんな人が入居できるの?

気になる入居条件についてですが、基本的には障害者総合支援法が定める「障がい者」にあたる方全般が対象者となります。障がいの種類は、知的障害、身体障害、精神障害、発達障害、難病などさまざまです。

障がいのある方の中でも、さらにもう少しわかりやすい言葉でいうと「支援があれば共同生活に大きな支障をきたすことなく、自立した生活を送れることが見込まれる方」が対象となります。
対象年齢に関しては、原則として18歳以上からになりますが、児童相談所が認めた場合に限り15歳以上の障がい者も利用できる場合があります。

また、身体障がいを抱える方の場合には、65歳未満、もしくは65歳の誕生日前日までに障害福祉サービスを利用したことがある方に限ります。

よりイメージしやすいように、障がい者グループホームの具体的な利用者の例をいくつか紹介します。

  • 一般企業で就職する過程を支援する障害福祉サービス「就労移行支援」などを日中並行利用しながら通う人
  • 施設や病院などから、地域生活に移行したい人
  • 一定の介護が必要だが、施設ではなく地域社会の中で生活したい人
  • 住み慣れた地域で一人暮らしを目指す人
  • 家族からの自立を目指す人

とはいえ、施設によって対象となる障がいや障害支援区分が決められていることがあるので、事前に確認しておくことが必要です。

障がい者グループホームを利用する意義

では、障がい者グループホームを利用することで、具体的にはどのようなメリットが得られるのでしょうか。

地域生活を送りながら生活ができる

住み慣れた環境で暮らし続けたいという方は多いと思います。希望する地域にあるグループホームを利用することで、支援を受けながら地域生活を続けることができます。

徐々に自立ができる

「家族から自立したいけど、いきなり一人暮らしは不安…」という方にも、支援を受けながら徐々に自立していけるのでおすすめです。

仲間ができる

障がいを持った他の利用者と交流ができ、帰属意識や困ったときに情報共有ができる仲間を作ることができます。さらに、同じような境遇の仲間の存在が身近にあることで、自立したいという気持ちをより前向きにさせることもできます。

らしくの特徴

ちなみにらしくでは、一人ひとりに寄り添った支援を基本とし、入居者の方ごとに個人課題を設定しています。その個人課題に適した個人ルールを設定することで、一つひとつの課題を確実に解決へと導いていきます。 そうして徐々に「できる」が増えることで、個人の自信と自立へつなげていくことを目標としています。

障がい者グループホームの1日の流れ

どのような生活を送っているのかは、入居する施設によっても異なります。 ここでは一例として、らしくでの1日の流れをご紹介します。

6:30 起床

起床後、洗顔・歯磨きなど朝の準備をします。ときには世話人が起こしに行ったり、洗顔や歯磨きを手伝うこともあります。

 

7:30 朝食

世話人手作りの朝食を食べます。

 

8:30 出勤

日中は作業所で過ごします。主にお惣菜などの袋詰め作業を行います。 ※移動手段は、徒歩、自転車、バス、送迎車など人によってさまざまです。

 

16:30 帰宅・入浴

まず手洗いうがいをして、交代でお風呂に入ります。支援が必要な方には、世話人がお手伝いをします。

 

18:30 夕食

世話人手作りの夕食を食べます。後片付けなどは、基本的には入居者自身で行います。

 

19:00 自由時間

テレビを見たり本を読んだり、それぞれが思い思いの時間を過ごします。ダイニングテーブルを利用して卓球を行うなど、共同時間を過ごすこともあります。

 

21:00 消灯

21:00にはそれぞれの部屋に戻るのがルールとなっています。相談事がある場合には、スタッフと部屋でお話しすることもあります。

 

1日の流れを見ると、非常に規則正しい生活を送っていることがわかります。食事は世話人の手作りというのも、温かみのあるアットホームな施設の特徴といえるのではないでしょうか。
障がい者グループホームは、上記の1日の例のようにまさしく文字通りみんなで一緒に「共同生活」をする場所、というイメージになります。

どのような人が働いているの?

障がい者グループホームには、業務全体の管理を行う「管理者」と支援サービス計画の作成などを行う「サービス管理責任者」、家事や健康管理など、実際に日常生活の支援を行う「世話人」が在籍しています。また、施設によっては生活相談や入浴などをサポートする「生活支援員」が在籍していることもあります。

サービス管理責任者は利用者30人に対して一人、世話人は利用者6人に対して一人など、必要なスタッフの人数は決められています。
特に利用者と一番近い距離で接する世話人についてですが、特別に資格が必要といったことは特にありません。ですが、過去に介護やヘルパーの経験があったり、障がいに理解のある人が世話人となっているケースが多いです。

ちなみにらしくでは、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供するために、普段から障がいのある方と円滑なコミュニケーションをとっていくことはもちろん、ご本人だけでなくご家族などからの相談も随時受けています。
また、地域交流や入居者が働く作業所との関係性も重視しているため、そうした外部とのコミュニケーションを円滑にとっていくこともスタッフの重要な仕事のひとつとなっています。

障がい者グループホームの選び方

障がい者グループホームを選ぶ上で重要となってくるのが、次の3つの要素です。

費用・料金

障がい者グループホームでは、主に以下の利用料金がかかります。

障害福祉サービス利用料

障害者総合支援法が定めるサービス利用料です。利用料は全額負担ではなく、入居者は原則1割負担となっています。また、前年の世帯収入(18歳以上の利用者とその配偶者の収入)にあわせて自己負担額の上限金額が設定され、上限金額以上の支払いが生じることはありません。

家賃、食費、水道光熱費

これらは所属する地域や施設の方針などによって変わってきます。ですが、家賃に関しては一般的な住宅と比べて安く設定されている場合がほとんどです。
また、細かいところでいうと町内会費や新聞費など、その他日常にかかる経費も自己負担となる場合があります。

※家賃補助制度について

グループホームを利用する際、条件を満たせば家賃補助制度を受けられる可能性があります。少しでもお得に利用するために、そうした制度の対象にご自身が当てはまるかどうかも確認した上で料金計算をしてみてください。

立地・設備

障がい者グループホームの住居形態は、アパートやマンション、一軒家など施設によってさまざまなので、自分に合った住居形態を探すのも選ぶ基準の一つとなりそうです。
内部の設備もグループホームによってかなり異なるので、入居前に確認しておくことをおすすめします。

らしくでは、水素水ウォーターサーバー、空気清浄機、Wifi、部屋干し用ポール、冷暖房、部屋外内鍵などが完備されており、とても快適に過ごすことができます。
また、周辺の環境も、施設選びの要素として重要です。たとえば自身の住居から通いやすいか、駅、バスなどのアクセスは良いか、スーパー、コンビニや、公園、病院などの公共施設は近いかなど、なるべく便利で安心できる立地にある施設だと、余計なストレスも少なくより快適な生活を送ることができます。

施設に直接連絡、見学する

上記のような具体的な料金体系や設備、内部の様子などを知るためには、やはり気になっているグループホームに直接問い合わせてみるのが一番です。 また、日常生活を送る上で施設内部の状態を知っておくことは非常に重要なので、できれば一度見学させてもらうことをおすすめします。 らしくのように、2泊3日や2〜10日程度の体験入居ができる施設ですと、実際の生活がよりイメージできるのでおすすめです。

自治体窓口に相談する

グループホーム選びに本当に悩んでしまった場合には、自治体の障害福祉課窓口や相談支援事業所に相談してみましょう。施設を紹介してくれたり、空き情報を教えてくれたりします。

まとめ

一人暮らしなど自立生活を送ることは、本人にとってもご家族にとっても不安の多いことだと思います。いきなり単身生活を始めるのではなく、障がい者グループホームでサポートを受けながら徐々に一人暮らしへの移行を目指してみてはいかがでしょうか。

気になるグループホームがある場合には、一度直接連絡してみて、可能であれば見学させてもらう。この流れが一番ミスマッチも少なく、おすすめできるグループホーム利用までの流れです。
自身にぴったりのグループホームを選んで、快適で着実な自立までのステップを歩まれることを祈ります。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事